ちょっと気分転換 112 土壌侵食って
土壌浸食とは農作物が作られなくなった土地や管理の悪い傾斜地などで起こる風水の浸食害で表土がはぎ取られていくことです。古来日本は稲作中心の農業形態で傾斜地などは棚田として管理してきた歴史があり、この方式は二千年の歴史が示す様に完璧な対策でした。しかし最近は大型機械などの導入で傾斜地に大規模な圃場が作られて浸食の危険性が増しています。かつてアメリカのバーク元農務長官は「トウモロコシや大豆を1トン収穫する為に2トンの土が失われる・・と発言、更に「我々は日本に土までも輸出している…」と言ったことは有名な話ですが、日本は大豆もトウモロコシも自給率が上がってきたとはいいながらがまだ少ない、その消費の多くをアメリカに依存しているのです。食料の自給率を考えることは土を考えることでもあります。また長野県だけでもこの五年間で一万町歩以上もの農地が捨てられているのです。農業者の離散、離散すれば土地も死んでいく、耕土が失われていく、ここのところを心配しています。
写真は私の散歩道の桜
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